年末年始のお休みで故郷に戻っている方も多いと思いますが、
私も故郷に戻り、実家でお正月を過ごさせて頂いてます。
帰るとまず初めにお仏壇に手を合わせるのですが、
いつもかっぷくのよい祖母が写真の中から笑いかけてくれます。
そして、その度に思い出すのが最期に見た祖母の姿です。
母から「もう会えるのは最後だと思うよ」と言われ東京から戻り数日祖母と過ごしました。
癌で最期を自宅で迎えるために病院から自宅に戻っていたのですが、
あんなにかっぷくの良かった体が、骨が浮き出るくらいに痩せていて
なんと声をかけてよいか分かりませんでした。
癌の痛みと、痩せた体で一人では歩けない状態だった祖母ですが、
私が帰る日、支えてもらいながら歩いているとソファに置いてあった私の鮮やかな赤のバックに気が付き「これHIROMIの?」とバックを持ち上げ、まるで買い物をしている時のようにバックを色々な方向から眺めたのです。
私が「かわいいでしょ?」っと言うと「うんうん」と笑ってくれました。
それが私の見た祖母の最期の姿でした。
もともとおしゃれで身なりには気を遣う祖母で、入院中は「入れ歯を外した姿は絶対に人に見せられない!」と終始ハンカチを口に当てて移動したり、「髪を染めなくちゃ!」と病院を抜け出したりしていました。
おしゃれに気を遣えるくらいなので、まだまだ元気だなと安心していました。
祖母が祖母らしいのは私にとっては“おしゃれ心”があることが一つなのです。
なので、最後に過ごした時は帰る日まではその”祖母らしさ”がなくなってしまったと思っていました。
それが最後にバックに反応してくれた姿を見て「やっぱり祖母らしい!」と思いました。
祖母にとっては“おしゃれをすること”は“明日を、その先を生きるつもりでいる”ことなのです。希望があるということなのです。
最期まで”おしゃれ”を感じる心を持っている姿を見せてくれた祖母に私は絶望感ではなくとても安心感をもらいました。
「”おしゃれ”をすること、感じること」はイコール「生きること、明日への希望があること」だと思います。
そんなふうに“おしゃれ”をすることを“明日への希望”にしてもらえるようにスタイリストとして活動していきたいと思いました。
そして、気づかせてくれた祖母に感謝です。
皆様もご実家で、自分のルーツや子供の頃など振り返るってみると今の自分やこれからのヒントが見つかるかもしれません☆
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